SuperJunior ハンギョン(韓庚)~~「仮面」から目薬CFまでの道のり~~
13人という大所帯の韓国アイドルグループSuperJunior。“中国boy”ハンギョン(韓庚)は韓国では13人の中の1人に過ぎないかもしれませんが、中国では別格アイドルです。
特に2008年はSJ-Mがデビューしたこともあり、ハンギョンは北京五輪の聖火ランナーを務めたり、 北京オリンピック公式ソング『北京歓迎你』に参加したりと大活躍でした。(聖火ランナーについてはネット上の投票で選ばれたそうです。)
中国でやたらともてはやされるハンギョン、「韓国でSuperJuniorやってるってことが、そんなにエライのか?」と疑問に思ったこともありました。
しかし、ハンギョンを応援せずにはいられなくなる数々の出来事やエピソードがあります。その代表ともいえるのが「ハンギョン・仮面事件」です。
2005年11月、SuperJuniorは12人グループとしてデビューしました。デビュー曲は「TWINS」です。しかし、ハンギョンは外国籍(中国籍)である関係で、テレビ番組に出演することができませんでした。「TWINS」はデビュー曲ということもあり、12人の団体フォーメーションを特に重視したので、苦肉の策で仮面を付けて出演することとなったのです。
その映像を見た時は、おどろおどろしい金色の仮面を付けている黒い衣装の人が1人混ざっているので、ぎょっとしました。
それがハンギョンだと知った時は・・・かわいそうだよ・・・どうしてこんなことに・・・!!と思いました。
これはファンはもちろん、一般の中国人から見ても、外国で頑張っている同じ国の少年がこんな待遇を受けるなんて胸が痛みます。また、それでも頑張っているハンギョンを応援せずにはいられません。
「TWINS」宣伝期間の2~3ヶ月間、仮面を付けて出演する状態が続いたそうです。
外国籍(中国籍)であるために、韓国でテレビ出演する際、テレビ局と別途協議書を交わすことが必要で、それを結んでいないとテレビに出演して歌ったり、しゃべったり、演技をしたりといった演芸行為を行なってはならないそうです。また、デビュー当時はハンギョンのビザの種類も問題になっていたと言われています。
(↑↑韓国の事情については正確ではないかもしれないです。「このように言われている」ということでご理解下さい。また、韓国芸能界の慣習的な面も含まれているそうなので、今は運用方法が変わっているかもしれません。)
中国の動画サイト土豆網(tudou.com)などで「韩庚 面具」と検索キーワードを入力すると、仮面を付けて出演しているライブ映像が検索されます。(※面具は仮面という意味)
「TWINS」以降も、ハンギョンが国籍の問題でテレビに出演できないケースがあったのですが、その場合は仮面を付けたりせず、欠席して歌の部分は他のメンバーが代っているようです。
この「ハンギョン仮面事件」は中国ではとても有名で、ファンはもちろん、芸能記事や番組の中でもよく取り上げられています。今年4月にデビューした「SJ-M」(SuperJuniorの中国向けユニット)の活動で、中国のテレビ番組に出演した際も「仮面事件」に触れられていました。
これは、2008年3月19日に数字電子新娯楽頻道で放送された「最佳現場」という番組で、ハンギョンの子供時代から現在までを映像とインタビューで紹介するというものです。韓庚特番です。
[Youtubeリンク:数字電子新娯楽頻道 ハンギョンインタビュー]
http://jp.youtube.com/watch?v=PbEKP6aybwA
番組の仮面事件に関する部分の日本語訳です。 (by 阿姐) (上の動画の5分40秒~9分50秒の部分)
質問(男性記者): デビューした時、特殊な事情のために仮面を付けて舞台に上がることになりましたよね。その時、どんな思いだったか聞いてもいいですか?もし自分だったらショックで立ち直れなかったのではと思います。
ハンギョン: 確かに、受け入れがたいことだった。こんなに長い間デビューのために準備してきて、やっとデビューできたのに、突然「舞台に上がることができない」と言われてショックだった。この仕事が自分に適しているのか神様に試されているのかとも考えた。だけど、事務所の人たちやメンバーは「そのうち必ず解決するから、心配しないで」と言って励ましてくれた。でも心はどうしても沈んでいた。
「TWINS」はデビュー曲で、大人数でのフォーメーションを重視していたし、1人が抜けると振り付けを変えなければいけなくて、それを準備する時間もなかった。仕方がないから仮面を付けて舞台に上がろうかということになった。
質問(男性記者): そんな状況の中で、良くないことを考えたりしなかった?
ハンギョン: 最悪のケースとしては、帰国することを考えたりした。
質問(女性記者): 初めて仮面を付けずに舞台を立てた時はすごく嬉しかったでしょう?
ハンギョン: すごく嬉しかった。やっと舞台に立てて、踊れるようになったという気分がして嬉しくて、興奮した。しばらく経ったら、冗談も言えるようになった。「僕の友達はどこ?」と探し回るふりをして、僕の友達というのは仮面のことなんだけど。(笑)
司会者: 仮面をつけた期間はどれくらい続いたの?かなり長く続いたのでは?
ハンギョン: 大体2~3ヶ月続いた。長い時間だった。
質問(女性記者): メンバーはそんな頃、どういう反応だったの?どんなふうに励ましてくれたりした?
ハンギョン: メンバーはいつもすごく励ましてくれた。毎回舞台に上がるたびに慰めて、ハンギョン、お疲れと言ってくれて、抱きしめたり肩や背中を叩いてくれたりした。
質問(女性記者):確認したいことが一つあるんだけど、仮面を付けて舞台に上がっていたとき、ヒチョルがハンギョンに堂々とパフォーマンスをしてほしくて、舞台の前の方に押したことがあったと言われているけれど、本当にそういうことがあったの?
※字幕のヒチョルの漢字名が間違っています。「西」ではなくて「希」です。
※この女性記者さんの発言、腐女子っぽいです。この記者さんは「庚」ファンなのでしょうか。「庚」とはハンギョン×ヒチョルのこと。中国では大人気のカップリングです。
ハンギョン: あった。仮面を付けて舞台に立ったけれど、もしも映されたら罰金だ。本当に捕まってしまったら韓国にいられなくなる。だから心配でいつも隠れていた。でもヒチョルは「大丈夫、大丈夫」と言って僕を前の方に引っ張り出して、仮面を剥がしてしまった。でも怖くてずっと頭を上げられなかった。もしも、ほんの少しでも間違いを起こしたら、韓国に入国することは完全にできなくなる。
司会者(女性):でも、今こうやってその時のことを話していると、もう過ぎたことだと言えますよね。
ハンギョン: そう、もう過去のこと・・・。
ハンギョンも言っているように、「仮面事件」はもう過去のことです。
今では、中国で目薬のイメージキャラクターを単独で務め、サワヤカ~~な笑顔を振りまいています。テレビでは学生服を着てラップを歌うコマーシャルも流れています。(ちょっと唐突なかんじのCFですが。)上海の街中には、ハンギョン・目薬宣伝カーも走っています。韓庚、本当に良かったね・・・!!
[写真:目薬(珍視明滴眼液)の宣伝] テレビコマーシャルも流れてます。
[写真:ハンギョンの目薬宣伝バス。クリックすると拡大します。] ハンギョンバスは上海市内では37系統の他に911、830系統で目撃しました。ちょっと台数が少ないみたいです。
特に2008年はSJ-Mがデビューしたこともあり、ハンギョンは北京五輪の聖火ランナーを務めたり、 北京オリンピック公式ソング『北京歓迎你』に参加したりと大活躍でした。(聖火ランナーについてはネット上の投票で選ばれたそうです。)
中国でやたらともてはやされるハンギョン、「韓国でSuperJuniorやってるってことが、そんなにエライのか?」と疑問に思ったこともありました。
しかし、ハンギョンを応援せずにはいられなくなる数々の出来事やエピソードがあります。その代表ともいえるのが「ハンギョン・仮面事件」です。
2005年11月、SuperJuniorは12人グループとしてデビューしました。デビュー曲は「TWINS」です。しかし、ハンギョンは外国籍(中国籍)である関係で、テレビ番組に出演することができませんでした。「TWINS」はデビュー曲ということもあり、12人の団体フォーメーションを特に重視したので、苦肉の策で仮面を付けて出演することとなったのです。
その映像を見た時は、おどろおどろしい金色の仮面を付けている黒い衣装の人が1人混ざっているので、ぎょっとしました。
それがハンギョンだと知った時は・・・かわいそうだよ・・・どうしてこんなことに・・・!!と思いました。
これはファンはもちろん、一般の中国人から見ても、外国で頑張っている同じ国の少年がこんな待遇を受けるなんて胸が痛みます。また、それでも頑張っているハンギョンを応援せずにはいられません。
「TWINS」宣伝期間の2~3ヶ月間、仮面を付けて出演する状態が続いたそうです。
外国籍(中国籍)であるために、韓国でテレビ出演する際、テレビ局と別途協議書を交わすことが必要で、それを結んでいないとテレビに出演して歌ったり、しゃべったり、演技をしたりといった演芸行為を行なってはならないそうです。また、デビュー当時はハンギョンのビザの種類も問題になっていたと言われています。
(↑↑韓国の事情については正確ではないかもしれないです。「このように言われている」ということでご理解下さい。また、韓国芸能界の慣習的な面も含まれているそうなので、今は運用方法が変わっているかもしれません。)
中国の動画サイト土豆網(tudou.com)などで「韩庚 面具」と検索キーワードを入力すると、仮面を付けて出演しているライブ映像が検索されます。(※面具は仮面という意味)
「TWINS」以降も、ハンギョンが国籍の問題でテレビに出演できないケースがあったのですが、その場合は仮面を付けたりせず、欠席して歌の部分は他のメンバーが代っているようです。
この「ハンギョン仮面事件」は中国ではとても有名で、ファンはもちろん、芸能記事や番組の中でもよく取り上げられています。今年4月にデビューした「SJ-M」(SuperJuniorの中国向けユニット)の活動で、中国のテレビ番組に出演した際も「仮面事件」に触れられていました。
これは、2008年3月19日に数字電子新娯楽頻道で放送された「最佳現場」という番組で、ハンギョンの子供時代から現在までを映像とインタビューで紹介するというものです。韓庚特番です。
[Youtubeリンク:数字電子新娯楽頻道 ハンギョンインタビュー]
http://jp.youtube.com/watch?v=PbEKP6aybwA
番組の仮面事件に関する部分の日本語訳です。 (by 阿姐) (上の動画の5分40秒~9分50秒の部分)
質問(男性記者): デビューした時、特殊な事情のために仮面を付けて舞台に上がることになりましたよね。その時、どんな思いだったか聞いてもいいですか?もし自分だったらショックで立ち直れなかったのではと思います。
ハンギョン: 確かに、受け入れがたいことだった。こんなに長い間デビューのために準備してきて、やっとデビューできたのに、突然「舞台に上がることができない」と言われてショックだった。この仕事が自分に適しているのか神様に試されているのかとも考えた。だけど、事務所の人たちやメンバーは「そのうち必ず解決するから、心配しないで」と言って励ましてくれた。でも心はどうしても沈んでいた。
「TWINS」はデビュー曲で、大人数でのフォーメーションを重視していたし、1人が抜けると振り付けを変えなければいけなくて、それを準備する時間もなかった。仕方がないから仮面を付けて舞台に上がろうかということになった。
質問(男性記者): そんな状況の中で、良くないことを考えたりしなかった?
ハンギョン: 最悪のケースとしては、帰国することを考えたりした。
質問(女性記者): 初めて仮面を付けずに舞台を立てた時はすごく嬉しかったでしょう?
ハンギョン: すごく嬉しかった。やっと舞台に立てて、踊れるようになったという気分がして嬉しくて、興奮した。しばらく経ったら、冗談も言えるようになった。「僕の友達はどこ?」と探し回るふりをして、僕の友達というのは仮面のことなんだけど。(笑)
司会者: 仮面をつけた期間はどれくらい続いたの?かなり長く続いたのでは?
ハンギョン: 大体2~3ヶ月続いた。長い時間だった。
質問(女性記者): メンバーはそんな頃、どういう反応だったの?どんなふうに励ましてくれたりした?
ハンギョン: メンバーはいつもすごく励ましてくれた。毎回舞台に上がるたびに慰めて、ハンギョン、お疲れと言ってくれて、抱きしめたり肩や背中を叩いてくれたりした。
質問(女性記者):確認したいことが一つあるんだけど、仮面を付けて舞台に上がっていたとき、ヒチョルがハンギョンに堂々とパフォーマンスをしてほしくて、舞台の前の方に押したことがあったと言われているけれど、本当にそういうことがあったの?
※字幕のヒチョルの漢字名が間違っています。「西」ではなくて「希」です。
※この女性記者さんの発言、腐女子っぽいです。この記者さんは「庚」ファンなのでしょうか。「庚」とはハンギョン×ヒチョルのこと。中国では大人気のカップリングです。
ハンギョン: あった。仮面を付けて舞台に立ったけれど、もしも映されたら罰金だ。本当に捕まってしまったら韓国にいられなくなる。だから心配でいつも隠れていた。でもヒチョルは「大丈夫、大丈夫」と言って僕を前の方に引っ張り出して、仮面を剥がしてしまった。でも怖くてずっと頭を上げられなかった。もしも、ほんの少しでも間違いを起こしたら、韓国に入国することは完全にできなくなる。
司会者(女性):でも、今こうやってその時のことを話していると、もう過ぎたことだと言えますよね。
ハンギョン: そう、もう過去のこと・・・。
ハンギョンも言っているように、「仮面事件」はもう過去のことです。
今では、中国で目薬のイメージキャラクターを単独で務め、サワヤカ~~な笑顔を振りまいています。テレビでは学生服を着てラップを歌うコマーシャルも流れています。(ちょっと唐突なかんじのCFですが。)上海の街中には、ハンギョン・目薬宣伝カーも走っています。韓庚、本当に良かったね・・・!!
[写真:目薬(珍視明滴眼液)の宣伝] テレビコマーシャルも流れてます。
[写真:ハンギョンの目薬宣伝バス。クリックすると拡大します。] ハンギョンバスは上海市内では37系統の他に911、830系統で目撃しました。ちょっと台数が少ないみたいです。
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タグ : SuperJunior ハンギョン 韓庚