第20回台湾金曲賞〜〜メジャーと“非主流”と台湾ローカル
6月27日(日)台北小巨蛋(台北ドーム)にて「第20回台湾金曲賞」授賞式が行われました。
台湾金曲賞は“台湾および華語音楽の中で最も権威のある賞”、あるいはちょっと言いすぎと思いますが“台湾のグラミー賞”とも呼ばれるもので、今年20回目を迎えます。
金曲賞はCDセールス量や歌手の人気度、一般投票などに影響されず、審査員は音楽性を重視し、音楽の保護と発展を考慮して受賞者を選出することになっています。当然ですが有力レコード会社が裏操作することなどはできないとされています。公正ではありますが、逆に審査員たちの好みに左右されるのではと批判されるところでもあります。
金曲賞には多数の賞が設けられていますが、大賞といえるのは
「ベスト北京語男性歌手賞」 (最佳国語男歌手賞)
「ベスト北京語女性歌手賞」 (最佳国語女歌手賞)
「ベスト北京語アルバム賞」 (最佳国語專輯賞) です。
第20回目は
男性歌手賞: 周杰倫(ジェイ・チョウ) アルバム「魔杰座」
女性歌手賞: 陳珊妮(サンディー・チャン) アルバム「如果有一件事是重要的」
アルバム賞: 陳奕迅(イーソン・チャン) アルバム「不想放手」
が受賞しました。

男性歌手賞にノミネートされていたのは、
周杰倫(ジェイ・チョウ)、方大同(カリル・フォン)、王力宏(ワン・リーホン)、蕭煌奇、陳奕迅(イーソン・チャン)
女性歌手賞にノミネートされていたのは、
蔡健雅(ターニャ・ツァイ)、A-Lin、梁静茹(フィッシュ・リョン)、蔡琴、陳珊妮 です。
“癒し系ラブソングの女王” 梁静茹(フィッシュ・リョン)が、“音楽才女” 陳珊妮(サンディー・チャン)に敗れてしまいました。陳珊妮は1970年生まれで、流行歌手というよりは音楽プロデューサーといった方がいいと思います。ボーカルオーディション番組の審査員などもやっています。
イーソンは2003年の『Special Thanks to...』に続いて香港歌手でありながら、2度目の「ベスト北京語アルバム賞」を受賞しました。
男性歌手大賞のJayが授賞式を欠席したため、イーソンと陳珊妮がキング&クイーンという扱いになりました。
【写真:イーソン・チャンと陳珊妮】

金曲賞については、大陸でも新浪、騰訊(QQ)、捜狐、網易など各ポータルサイトが特設サイトを作っていますが、捜狐(sohu.com)のサイトが内容が充実しており、かつ中立客観的だと思います。
捜狐 第20回台湾金曲賞特設サイト: http://music.yule.sohu.com/s2009/20jinqu/
網易(163.com)は辛口な記事が目立ちます。
http://ent.163.com/special/00033DTH/20gma.html
金曲賞に対して辛口な記事を発しているのは網易だけではなく、賞としての権威が下がり、歌手側もそれほど金曲賞を重視しなくなったと多くのメディアから指摘されています。ノミネートされた歌手が授賞式に欠席することも増えてきています。今回の場合、最終候補としてノミネートされていながら、周杰倫(男性歌手賞ほか多数)、王力宏(男性歌手賞)、王若琳(ジョアンナ・ウォン/新人賞)らが欠席しました。
Jayは今回多くの賞でノミネートされ、最終的に「男性歌手賞」、「MV賞」(魔術先生)、「年度流行曲賞」(稲香)を受賞しました。しかしもう4年連続で授賞式は欠席しています。
ついに「男性歌手賞」を受賞しましたが、2008年に発売されたアルバム「魔杰座」はJayの全アルバムの中で、最も評価が低いです。
網易の記事ではこのように批評されています。
ジェイ・チョウが優れたアルバムを発表し続けていた時期(2ndアルバム「Fantasy」から5th「七里香」の頃)に「男性歌手賞」をあげなかったくせに、今更「魔杰座」で「男性歌手賞」を送るなんて、皮肉としか思えない。むしろ、いま音楽的に上昇している方大同(カリル・フォン)が受賞した方が、金曲賞として意義があるのでは?今年ジェイ・チョウに3つも賞を送ったのは、補填的な意味合いが感じられる。賞を送るべきときに賞を送らず、ピークを過ぎた後に事後補償するかのように賞を送る・・・金曲賞はよくこのような過ちを犯す。そして賞としての権威がだんだん下がっていくのだ。
Jayに対しても方大同に対しても随分な言い方だな・・・と思いますが、たしかに方大同(カリル・フォン)は今年何らかの賞をもらうべきだったと思います。方大同こそ金曲賞が支持すべき歌手のはずです。
記念すべき第20回目の台湾金曲賞、授賞式の様子は5時間に渡りテレビ中継され、平均視聴率は3.83%でした。これは同じ時間帯に放送されていたF4ヴィック・チョウ(周渝民)主演の台湾ドラマ「痞子英雄」の最終回(平均視聴率4・03%)に及びませんでした。
【参考ニュース】http://music.yule.sohu.com/20090630/n264860794.shtml
金曲賞放送中、最高視聴率を記録したのは盧廣仲が新人賞を受賞したときと、台湾語歌曲の女王で金曲賞の常連・江漾淵献礇鵝Ε侫ぁ砲登場したときでした。
激戦の新人賞を勝ち抜き、作曲賞とダブル受賞した盧廣仲(ルー・グワンジョン)こそが第20回金曲賞の勝者といえるかもしれません。
いま流行の典型的な「宅男」(←オタクという意味)スタイルの盧廣仲(ルー・グワンジョン)は自ら楽曲を作り、1stアルバム『100種生活』はベストアルバム賞にもノミネートされました。非常に完成度の高い“台湾非主流音楽”です。
【写真:盧廣仲(ルー・グワンジョン)】

他には、五月天(mayday)がアルバム「後青春的詩」で順当にバンド賞を受賞しました。「後青春的詩」は五月天らしさが良く出ていると評価され、セールス的にも好成績を残したアルバムです。ボーカルの阿信は作詞賞に2曲がノミネートされていたものの、受賞は逃しました。なお蘇打緑(SODAGREEN)はバンド賞にノミネートされていません。
台北小巨蛋(台北ドーム)で行われた授賞式の中で、もっとも客席からの歓声が大きかったのはゲストでSuperJuniorが現れたときだったそうです。SuperJuniorがゲスト出演し、「It's You 」と「SorrySorry」の2曲を歌っています。
【sohu動画:SuperJunior第20回台湾金曲賞 「It's You 〜 SorrySorry」「It's You」は生歌です】
http://v.sohu.com/20090628/n264809803.shtml
SuperJuniorは 「It's You 〜 SorrySorry」を歌ったほかに、授賞式にプレゼンテーターとして登場しましたが、ファンの歓声が大きすぎて司会者の声が聞こえなかったほどだったと報道されています。
台湾金曲賞の中には「台語歌手賞」(台湾語歌手賞)、「客語歌手賞」(客家語歌手賞)、「原住民語歌手賞」(台湾少数民族語歌手賞)といった、方言やエスニック文化に向けた賞が設けられています。
「台湾語歌手賞」があるのは知っていましたが、客家語曲の賞まであるとは知りませんでした。客家(ハッカ)語はネイティブでない人間にとっては非常に難しいらしいです。
面積は小さいながらも民俗、文化的に多様な台湾らしさが現れていると思います。しかし台北に住んでいる人などは日ごろ客家語の曲を聴く機会はあるのでしょうか・・・??
メジャー流行音楽、非主流音楽、台湾ローカル音楽が交錯する金曲賞、Jayも来年は授賞式に出席するつもりだとニュースに出ていました。メジャー流行音楽の市場は大陸にシフトしていますが、台湾ではその分“非主流音楽”が発展していくような気がします。
台湾金曲賞は“台湾および華語音楽の中で最も権威のある賞”、あるいはちょっと言いすぎと思いますが“台湾のグラミー賞”とも呼ばれるもので、今年20回目を迎えます。
金曲賞はCDセールス量や歌手の人気度、一般投票などに影響されず、審査員は音楽性を重視し、音楽の保護と発展を考慮して受賞者を選出することになっています。当然ですが有力レコード会社が裏操作することなどはできないとされています。公正ではありますが、逆に審査員たちの好みに左右されるのではと批判されるところでもあります。
金曲賞には多数の賞が設けられていますが、大賞といえるのは
「ベスト北京語男性歌手賞」 (最佳国語男歌手賞)
「ベスト北京語女性歌手賞」 (最佳国語女歌手賞)
「ベスト北京語アルバム賞」 (最佳国語專輯賞) です。
第20回目は
男性歌手賞: 周杰倫(ジェイ・チョウ) アルバム「魔杰座」
女性歌手賞: 陳珊妮(サンディー・チャン) アルバム「如果有一件事是重要的」
アルバム賞: 陳奕迅(イーソン・チャン) アルバム「不想放手」
が受賞しました。

男性歌手賞にノミネートされていたのは、
周杰倫(ジェイ・チョウ)、方大同(カリル・フォン)、王力宏(ワン・リーホン)、蕭煌奇、陳奕迅(イーソン・チャン)
女性歌手賞にノミネートされていたのは、
蔡健雅(ターニャ・ツァイ)、A-Lin、梁静茹(フィッシュ・リョン)、蔡琴、陳珊妮 です。
“癒し系ラブソングの女王” 梁静茹(フィッシュ・リョン)が、“音楽才女” 陳珊妮(サンディー・チャン)に敗れてしまいました。陳珊妮は1970年生まれで、流行歌手というよりは音楽プロデューサーといった方がいいと思います。ボーカルオーディション番組の審査員などもやっています。
イーソンは2003年の『Special Thanks to...』に続いて香港歌手でありながら、2度目の「ベスト北京語アルバム賞」を受賞しました。
男性歌手大賞のJayが授賞式を欠席したため、イーソンと陳珊妮がキング&クイーンという扱いになりました。
【写真:イーソン・チャンと陳珊妮】

金曲賞については、大陸でも新浪、騰訊(QQ)、捜狐、網易など各ポータルサイトが特設サイトを作っていますが、捜狐(sohu.com)のサイトが内容が充実しており、かつ中立客観的だと思います。
捜狐 第20回台湾金曲賞特設サイト: http://music.yule.sohu.com/s2009/20jinqu/
網易(163.com)は辛口な記事が目立ちます。
http://ent.163.com/special/00033DTH/20gma.html
金曲賞に対して辛口な記事を発しているのは網易だけではなく、賞としての権威が下がり、歌手側もそれほど金曲賞を重視しなくなったと多くのメディアから指摘されています。ノミネートされた歌手が授賞式に欠席することも増えてきています。今回の場合、最終候補としてノミネートされていながら、周杰倫(男性歌手賞ほか多数)、王力宏(男性歌手賞)、王若琳(ジョアンナ・ウォン/新人賞)らが欠席しました。
Jayは今回多くの賞でノミネートされ、最終的に「男性歌手賞」、「MV賞」(魔術先生)、「年度流行曲賞」(稲香)を受賞しました。しかしもう4年連続で授賞式は欠席しています。
ついに「男性歌手賞」を受賞しましたが、2008年に発売されたアルバム「魔杰座」はJayの全アルバムの中で、最も評価が低いです。
網易の記事ではこのように批評されています。
ジェイ・チョウが優れたアルバムを発表し続けていた時期(2ndアルバム「Fantasy」から5th「七里香」の頃)に「男性歌手賞」をあげなかったくせに、今更「魔杰座」で「男性歌手賞」を送るなんて、皮肉としか思えない。むしろ、いま音楽的に上昇している方大同(カリル・フォン)が受賞した方が、金曲賞として意義があるのでは?今年ジェイ・チョウに3つも賞を送ったのは、補填的な意味合いが感じられる。賞を送るべきときに賞を送らず、ピークを過ぎた後に事後補償するかのように賞を送る・・・金曲賞はよくこのような過ちを犯す。そして賞としての権威がだんだん下がっていくのだ。
Jayに対しても方大同に対しても随分な言い方だな・・・と思いますが、たしかに方大同(カリル・フォン)は今年何らかの賞をもらうべきだったと思います。方大同こそ金曲賞が支持すべき歌手のはずです。
記念すべき第20回目の台湾金曲賞、授賞式の様子は5時間に渡りテレビ中継され、平均視聴率は3.83%でした。これは同じ時間帯に放送されていたF4ヴィック・チョウ(周渝民)主演の台湾ドラマ「痞子英雄」の最終回(平均視聴率4・03%)に及びませんでした。
【参考ニュース】http://music.yule.sohu.com/20090630/n264860794.shtml
金曲賞放送中、最高視聴率を記録したのは盧廣仲が新人賞を受賞したときと、台湾語歌曲の女王で金曲賞の常連・江漾淵献礇鵝Ε侫ぁ砲登場したときでした。
激戦の新人賞を勝ち抜き、作曲賞とダブル受賞した盧廣仲(ルー・グワンジョン)こそが第20回金曲賞の勝者といえるかもしれません。
いま流行の典型的な「宅男」(←オタクという意味)スタイルの盧廣仲(ルー・グワンジョン)は自ら楽曲を作り、1stアルバム『100種生活』はベストアルバム賞にもノミネートされました。非常に完成度の高い“台湾非主流音楽”です。
【写真:盧廣仲(ルー・グワンジョン)】

他には、五月天(mayday)がアルバム「後青春的詩」で順当にバンド賞を受賞しました。「後青春的詩」は五月天らしさが良く出ていると評価され、セールス的にも好成績を残したアルバムです。ボーカルの阿信は作詞賞に2曲がノミネートされていたものの、受賞は逃しました。なお蘇打緑(SODAGREEN)はバンド賞にノミネートされていません。
台北小巨蛋(台北ドーム)で行われた授賞式の中で、もっとも客席からの歓声が大きかったのはゲストでSuperJuniorが現れたときだったそうです。SuperJuniorがゲスト出演し、「It's You 」と「SorrySorry」の2曲を歌っています。
【sohu動画:SuperJunior第20回台湾金曲賞 「It's You 〜 SorrySorry」「It's You」は生歌です】
http://v.sohu.com/20090628/n264809803.shtml
SuperJuniorは 「It's You 〜 SorrySorry」を歌ったほかに、授賞式にプレゼンテーターとして登場しましたが、ファンの歓声が大きすぎて司会者の声が聞こえなかったほどだったと報道されています。
台湾金曲賞の中には「台語歌手賞」(台湾語歌手賞)、「客語歌手賞」(客家語歌手賞)、「原住民語歌手賞」(台湾少数民族語歌手賞)といった、方言やエスニック文化に向けた賞が設けられています。
「台湾語歌手賞」があるのは知っていましたが、客家語曲の賞まであるとは知りませんでした。客家(ハッカ)語はネイティブでない人間にとっては非常に難しいらしいです。
面積は小さいながらも民俗、文化的に多様な台湾らしさが現れていると思います。しかし台北に住んでいる人などは日ごろ客家語の曲を聴く機会はあるのでしょうか・・・??
メジャー流行音楽、非主流音楽、台湾ローカル音楽が交錯する金曲賞、Jayも来年は授賞式に出席するつもりだとニュースに出ていました。メジャー流行音楽の市場は大陸にシフトしていますが、台湾ではその分“非主流音楽”が発展していくような気がします。
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